

■いとより(和歌山産)の酒蒸し
気品ある美しさに惹かれて買いましたけど、
さて、その美しい皮目と尾びれに付いた黄色い糸
を残した料理法は?
「糸撚鯛の 煮るには惜しき はなの彩 / 東 百代」
いや本当、煮ちゃったら惜しいと私も思う…

そこで、酒蒸しにして見ました。
いとよりは、ウロコを落とし腹に切れ目を入れて
ワタを取り出します。
飾り包丁を入れて塩をふります。
大根おろしをざるに入れて、
余分な水分を自然に切っておきます。
お酒を煮切りアルコールを飛ばしてから醤油を
加え、蒸し器で10〜15分位
いとよりを蒸します。
いとよりを皿に取り出します。
鍋に、蒸し器に残った汁を煮立て大根おろしを
入れて塩で味を調え、いとよりに盛ります。
その上に白髪ネギを盛って…
「いっただきま〜す」
金色の線が3本しかなく、腹の部分が黄色く見えるので
キイトヨリのようですが、上品な白身が充分美味しいですぞ〜。
「金の糸 身にちりばめて 金糸魚 / 名和 隆志」