
何とも愛嬌のある顔をしている「ほうぼう」です。
大きめな物は高級魚の部類に入るのでしょうが、
淡白な中に上品な脂があって美味しいですよね。
紡錘形で捌きづらいけど慣れれば普通の魚と同じです。
浮き袋と卵は捨てずに取っておきます。
おっと、もちろん頭や中骨、腹骨を漉き取った腹身も…

三枚に下ろして皮付きのままの柵を熱湯で霜降りにします。
水が流れやすいように斜めにしたまな板に皮目を上にして
置き、湯が身に回り込まないようフキンをかぶせてから
湯をかけ、皮を柔らかにします。
直ぐに氷水に取り冷ましてからキッチンペーパーなどで
水気を拭き取ります。
まな板に皮を下に置き、皮を残すように削ぎ切りします。

■ほうぼうの湯引き
浮き袋は切り開いて中をきれいに洗い、熱湯でさっと霜降りして
水気を拭き繊切りします。
身を削ぎ切った皮も繊切りします。
器に海草を敷き、身と浮き袋、皮を盛り柚子ポン酢をかけて…
「かんぱ〜い!」
イカン!明日も仕事だ呑み過ぎ注意!!

後の半身は皮を引いてワサビ醤油で…

■ほうぼうの煮コゴリ
鍋に湯を沸かし酒を入れ醤油、砂糖で味を調え
熱湯で霜降りしたほうぼうの「あら」と卵を煮ます。
さっと煮た卵は取り出し「あら」はぐずぐずと良く煮て
旨味を引き出します。
当然卵はお皿に盛ってつまみにします。
煮えたら火を止め、冷ましてから目の細かいザルなどで煮汁を濃して、
タッパなどの容器に移し、骨から身をほぐして入れます。
これを数時間冷蔵庫で冷やして固めれば
もう一品、二日酔いの「もと」の完成です。